例えば社長が交代して断腸の思いで意を決した転勤が頓挫したとしたら


例えばですよ、例えば。どうも、ダムログの時間です。


例えば、私は情報リテラシー教育事業部にいて、この事業が楽しいからずっと続けたいと思って、会社に骨を埋めるつもりで日々仕事を頑張っていたとする。
ところが情報リテラシー教育事業部の業績が芳しくなく、事業部の整理の話が出て、別のスポーツ振興事業部へ異動の話が出てくる。しかもほぼ永続的な支社への転勤が命令として出されそう。
妻と深夜に及ぶ相談をする。ただ長年住み慣れたこの土地を離れるのは、物凄く寂しいし、しかも昨年ローンを組んで買ったばかり。当然断固反対という結論に至る。
会社を辞めれば済む話だが、不景気なこの世の中、しかも私はそれなりに歳を取ってしまった。再就職が私にとって困難極まりないことは火を見るよりも明らかだ。
まずは直上の上司に相談。理解してもらえない。
役員に相談。やはり理解してもらえない。
ついに社長と相談。理解してもらえないが、むしろ懇願された。君が転勤しなければ他のスタッフが困るとか、最初は理解できなかったが、会社の意向や社長の思惑が理解できた。
帰宅後、再び妻と相談。社長に言われた事のありのままを伝えた。
私たち夫婦は共に泣き、ついに長年住み慣れたこの土地を離れ、断腸の思いで新天地へ赴く事を決意する。
翌日、社長に正式に人事異動があった場合は同意する事や、色々と準備があるので正式な人事異動が発表されるまでの間、身辺を整理しておく事をお伝えした。
先に土地や建物を売却してしまうことにした。土地の値段が下がったためローンを賄えるだけのお金にはならなかった。結局ローンもしばらくは払い続ける事に。さらに転勤先の住まいも用意しておいた。
さぁ、そろそろ人事異動発表だ。
ところがいよいよ会社の業績が芳しくなくなってしまい、経営手腕を問われた社長が株主総会で社長を解任。私が知らない間に会社は外資系の資本が入っていたらしく、新社長にはモンピジョンとかいう名前だったかよくわからない外人が就任。
で、スポーツ振興事業部も統合整理する事になり、私が任地に赴くはずだった支社も整理対象になってしまった。
困った。こっちの家もあっちの家もどうしたら良いんだ?せっかく断腸の思いで決めた事を頭が変わっただけで180度変わってしまうなんて・・・。



という話に近いのかな?八ッ場ダムの話は。
まぁ、例え話をしても仕方がありませんが、もし自分がそうなったら正直イヤだな。ま、今の私なら有無を言わさず退職すると思いますが。
あ、ちなみに例え話ですので、現実問題としてこれほど非情な話がサラリーマンにあるのかどうかは自分でも疑問に思います。ローンのくだりも向こうの家のことも・・・フィクションです。フィクション。

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