ダム穴・グローリーホールについて


私のサイトの中にあるサイト内検索で、「ダム穴」というキーワードを指定して検索している方が結構いらっしゃったのですが、残念ながら私自身は「ダム穴」についてそれほど知識を持ち合わせていません。しかし「ダム穴」は少し前に2chで話題になっていたらしく、宮島さんのサイトでも少し話題になったりしましたので、流行に疎い私としては今更ながらではありますが、備忘録として残しておこうと思い、ここに記します。
まず、問題となっているダム穴画像はこちらdownです。
http://photos6.flickr.com/7317705_5f8e0cd36d_o.jpg
http://photos5.flickr.com/7318078_7431e2b510_o.jpg
http://www.dphoto.us/forumphotos/data/594/432Lake-Hole.jpg
http://photos4.flickr.com/4053163_8c40bb7882_o.jpg
http://www.scwa2.com/images/Monticello%20Dam.jpg
この穴はダム用語で言うところの「洪水吐」で、ダム湖の余った水を排水する役目を担います。日本でよく見られる洪水吐は、ダムの堤体に付属する形で、ダム上部(クレストゲート)、下部(コンジットゲート)、中腹部(オリフィスゲート)にあるのが一般的です。それがダム湖の中にあるので不気味に見えます。これが越流している画像などを見ると、恐怖で鳥肌が立つほどです。ただ灰エース氏の表現を頼ると、このような型では洗面台の排水口のように水が大量に流入すると、綺麗に流れず効率が悪い・・・らしいです。
ちなみにこのダム穴は「グローリーホール(The Glory Hole)」と呼ばれるらしいのですが、詳細が書かれた海外のページのタイトル部に書かれている為にその名が付けられたのだと思われます。また「モーニンググローリー(Morning Glory)」が「朝顔」だから「朝顔洪水吐」と訳される事もあるようですが、「Glory」とは実際には「がらくた箱」とか「物置」という意味であったりしますので、上記のページが海外の個人ページ(バサーと思われる)のような作りである事からも、バス釣りに直接的に関係ないので物置ページとして作られた・・・という事も考えられます。
したがってこの型の洪水吐がなんという名称なのか、確証を得る事が出来ません。情報をお持ちの方はお知らせを。
なお、このダムはアメリカ合衆国カリフォルニア州ベリエッサという所にある「モンティセロダム」というダムらしいです。1953年着手、1957年竣工。堤高304フィート(約93m)、堤頂長1,023フィート(約312m)、堤体積326,000立法ヤード(約298,100m3)。ダム自体は写真から推測してアーチ式コンクリートダムのようです。バス釣りの名所でもあるらしいのですが、私なんかは怖くてここで釣りなんて出来ないです。一応流木止めなどで洪水吐の周辺には入れないようになっているそうですが、それでも怖いですね。揚水発電ダムですら釣り禁止にするダムが多い日本では有り得ないでしょう。
また日本ではこれと同規模・同型式の洪水吐を持つダムはありませんが、福島県にある「大津岐ダム(おおつまただむ)」の洪水吐が比較的似ているという情報があります。
面白い形をした洪水吐ですが、運用効率の面から言っても大規模なダムでは今後日本でこのような洪水吐が造られる事は無いでしょうね。


down2005/08/02追記
件のモンティセロダム(Monticello Dam)についてですが、詳細なスペックが載っているThe U.S Bureau of Reclamation(アメリカ合衆国水資源開発部?)のサイトを発見しました。
URLhttp://www.usbr.gov/dataweb/dams/ca10170.htm
・・・ここのサイトはまるでダム便覧みたいだ。フーバーダムなどアメリカの主要なダムのスペックが見れます。

3 Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です