設楽ダムは愛知県設楽町内の豊川の上流に建設が予定されているダムで、現在予定しているダムの堤高(高さ)は129m、堤頂長(長さ)は360m、総貯水容量100,000千m3のハイダムです。これほどの規模のダムが愛知県内に建設されるのは相当久々のことと思います。しかし・・・
その設楽ダムの必要性について現愛知県知事の神田真秋知事が
東三河ではここ10年で7度、節水を余儀なくされた。災害対策と水不足解消のための治水対策として地元の悲願となっている
と主張したそうです。
ダムが好きな私にとって、設楽ダムができるとうれしいなと思う反面、好きだったあの景色がなくなるのかと思うと、ちょっと残念でもあります。渓谷が織り成す四季の表情は、同じ愛知県とは思えないほどきれいで、ドライブコースだったあの道もなくなるのかと思うとちょっと切ないですね。
その道はかつて森林鉄道だった跡ですし、すぐ脇を流れる川は釣りのメッカでもあります。そういえばサイクリング協会が毎年ここでイベントやってたなぁ・・・。建設中はドライブも釣りもサイクリングも禁止されることでしょう。そして建設後は付替道路になって、ずいぶん様変わりすることでしょう・・・。
ダムマニアの宮島さんのサイトのトップページにも
ダムにより水没した自然や生き物は、二度ともどって来ないんだよ。 あんなに楽しかった峠道も、今じゃ立派な付け替え道路になってしまったんだね。その頃の曲がりくねった細道が懐かしい・・・。
と記載されていますが、実はあれは今までの私には経験できなかったことだったのです。それが設楽ダムの建設で直接経験することになりそうです。
それに住民も移転などの問題が発生します。たぶん田口エリアの一部の住民が移転を余儀なくされることでしょう。
たしかに東三河は旧来から水不足にあえぐ地域でもありますし、そのための豊川用水もありますが、それでも水不足の解消にはならないようです。
設楽ダムによってもたらされる効果は期待しうるものであるとは思います。大規模のダムができるのは私にとってもうれしいですし・・・。でも、でも正直複雑です・・・。