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「なぜ」が消えない/小山はつ恵さん,順さん


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1980年に長野県の生坂ダムで起きた殺人事件の遺族のインタビュー記事です。
2000年に別件で逮捕された犯人が、20年前のこの事件も実は「自分がやった」と口を開いたのですが、その時にはすでに時効が成立していたのです。当時の長野県警の捜査にも問題があるとして、取り沙汰されたりもしました。
今回の記事に限らず、たびたび遺族のインタビューがメディアに出てくるのですが、それを見る度に「なんて心の広い遺族なんだ」と思います。だって「話してくれてありがとう」ですよ。私が遺族なら犯人を殺してやりたいぐらい憎んでいたかもしれないのに・・・。

犯人よ、話してくれてありがとう長野生坂ダム事件の真相を追った母の23年犯人よ、話してくれてありがとう長野生坂ダム事件の真相を追った母の23年
著者:小山順
出版社:朝日新聞社
本体価格:1,200円
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三河湖が「ダム湖百選」に 歴史的価値と観光開発を評価


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三河湖が「ダム湖百選」に選ばれましたー!!
ばんざーい拍手 ばんざーい拍手
「ダム湖百選」は財団法人ダム水源地環境整備センターが認定しています。下記はダム水源地環境整備センター発表のプレスリリースから引用。

私たちの生活を水害から守り、用水や電力の供給を行っているダム湖は、四季を通じて美しい景観を見せたり、水や自然の学習と上下流交流の場となるなど人々にさまざまな恩恵をもたらしているものが多くあります。
ダム湖百選は、そのような地域に親しまれ、地域にとってかけがえのないダム湖を選定、顕彰することによって、より一層地域に親しまれ、地域の活性化に役立つことを願って認定するものです。

また、三河湖とは以前渇水の状況をお知らせした羽布ダムのダム湖の事です。
羽布ダム渇水の様子1
up羽布ダムの三河湖
しかし・・・たびたび渇水が起こるダムなのに、「ダム湖百選」に選ばれちゃって良いんですかね? まぁ矢作ダムに次いで個人的に思い入れのあるダムなので、嬉しいと言えば嬉しいのですが・・・。
選定の理由は、「歴史的価値と観光開発で地域のいこいの場となっている」のだそうです。歴史的価値は私の勉強不足で解りませんが、観光開発はなかなか素晴らしいものがあります。ダム湖自体は魚釣りのメッカでもあり、ダム湖の周辺にはキャンプ場があり、地元で採れるイノシシを食べさせてくれるお店もあります。下流には「香恋(かれん)の館」や「手づくり工房山遊里(やまゆり)」があり、誰かが羽布ダムに初めて行くなら必ずどちらも行く事を私がオススメするほど良い観光施設です。
これらの施設は、近年の不景気による「安近短」と相まって、名古屋からでも日帰りで行ける事が、観光地化に良い影響を及ぼしたのだと思います。ただもう少しダム自体をPRしてくれると、個人的に(ダム好き的に?)嬉しいんだけどなぁ。これを機にPR展示館とかできないかなぁ。

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大戸川ダム建設中止広がる波紋


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淀川水系で先月建設中止が決定した大戸川ダム。このダム建設に伴って水没予定地に住んでいた人々は、苦渋の決断で先祖伝来の地を離れた人もいると言うので、何とも酷い話です。
下流に住んでいる人々が、長年水害に苦しんできたから、という理由を聞かされて移転を了承したのに、利水にばかり囚われて、治水の事が疎かになっていて、この結末・・・。
しかもこのニュースの被害者は、無駄な移転をさせられた地元住民ばかりではありません。
琵琶湖の下流域において洪水被害を防ぐために、瀬田川の南郷洗堰を国が閉鎖しますが、その為に犠牲になる地域もあるそうです。大戸川ダム建設によってこの被害も軽減されるはずだったのに、南郷洗堰は今もなお国が独自の判断で操作が出来るらしく、こちらの件についても聞き入れてもらえないのだそうです。
琵琶湖の生態系保全を訴える環境団体は、「県や大津市は経緯にこだわらず、国と協力し、ダム以外の方法で環境に配慮した治水のあり方を探るべきだ」と言っているそうですが、苦渋の決断で移転した地元住民の感情はどうしたものでしょうか?環境団体の意見ももちろん聞き入れるべきだとは思いますが、思いっきり地元住民は蚊帳の外・・・。彼らも長年、補償交渉やら何やらで大変苦労が多かったはず。南郷洗堰閉鎖によって被害の出る地域も蚊帳の外。
果たして国民のための政治が行われているのか、甚だ疑問を感じずに入られません。
URLダム便覧の大戸川ダム
URL国土交通省近畿地方整備局大戸川ダム工事事務所

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森と湖に親しむ旬間(他イベント)


各地のダムで開かれている「森と湖に親しむ旬間」でのイベントの様子がニュースとして届いています。
兵庫■「森と湖のつどい」に親子連れら約2千人 青野ダム
岩手■湖畔での遊び満喫 釜石・日向ダム
長野■ボート、魚捕り、水と遊んだよ 高遠で催し
栃木■鬼怒川3ダム きょう見学ラリー
京都■「ふれあいらんど天ケ瀬」に大勢の人出 宇治市の天ケ瀬ダム周辺
静岡■森と湖に親しむ 川根・長島ダムで全国大会
※「森と湖に親しむ旬間」に関連しないイベントも上記に含まれています。
毎年この時期に開かれる「森と湖に親しむ旬間」イベント。私は何故か縁がなく、なかなか行く機会に恵まれないのですが、実に楽しそうな雰囲気が記事からも伝わってきます。
「森と湖に親しむ旬間」は森林やダム湖が持つ自然の魅力に触れ、それらのもつ意義や重要性についての理解を深めるために、毎年7月21日~31日までの期間を指し、国土交通省河川局と林野庁が昭和62年に定めました。
ちょうど夏休みの時期とも重なりますので、今度の週末はイベントが開催されているダムに出かけてみてはいかが?
>>森と湖に親しむ旬間の実施について(河川局河川環境課発表資料)
>>(財)ダム水源地環境整備センターの情報

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太田冨雄さん 多様な価値認め有効利用


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今年は大渇水に見舞われるかもと言われながら、何とかしのいで来ましたが、それでも地域によってはまだ雨の降らない地域があるようです。その一つ、香川県では香川経済同友会が主軸となって、元々農業用に利用されてきたため池を多目的に活用しようという動きがあるようです。
しかし補助金のために用途が足かせとなって、なかなか事業が進捗しないようです。農業用として造られたため池も、農家がいなくなれば、農業としての用途も失うわけですから、結局活用されないまま放置状態になり、荒れ放題に・・・。勿体無い限りです。
ため池に限らずダムもそうなのですが、今や一つの目的のために建造物を造る時代は終わったと思います。いろんな複合的な要素であったり目的であったり、ベストミックスで需要と供給のバランスを賄っていく必要があると考えます。
日刊建設通信新聞社から発行された「日本のダムの再開発」という小冊子では、ダムの再開発を取り上げた内容が載っていましたが、この記事を読む限りでは、これからは折角造ったダムをムダにせず、新規のダムをなるべく造らず、再開発がメインになる時代なんだ・・・と認識させられました。
ハイダムに限らずため池も同じ事が言えるのではないでしょうか?ここにこそ規制を緩和する措置が必要であると強く感じました。郵政民営化も大事な事ですが、国もここに目を向けて欲しいものです。