今年は6月に大渇水の予感だとお伝えしたのですが(「今年は大渇水の予感」参照)、その後大雨が降るなどして若干の回復傾向を見せていた各地の水がめ(=ダム)も、またもやここへ来て渇水の危機にあるようです。
特に四国の「早明浦ダム」では8/18(1:22)現在、貯水量が3.3%まで落ち込んでいるようです。そのため発電用の容量を利水(生活用に限定)に転化して放流運用する事を、国土交通省四国地方整備局や四国四県などでつくる吉野川水系水利用連絡協議会が電源開発との間で取り決めたようです。・・・と言ってもその分も枯渇すればいよいよダムとして機能しなくなるわけで、極めて危険な状況には変わらないわけです。
早明浦ダムのある吉野川流域は、長年水不足に悩まされてきた地域であり、早明浦ダムが「四国のいのち」と呼ばれるほど四国における利水・治水の要であった事が窺い知れます。その「いのち」が今まさに断たれようとしているのです。
ここはやはり適度な大雨や被害の無い程度の台風に期待するところ大です。
(そう都合良く行かないのがお天道様ではありますが・・・)
■参考記事
香川の夜間断水は延期に/電源用水の放流を決定(四国新聞社)
■参考文献
吉野川事典―四国のいのち 著者: とくしま地域政策研究所; 新品 Y 3,200 |
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