畑川ダムの試験放流を見てきた


年末年始は大掃除とかしなきゃいけないとは思いつつも、結局ダムに行ってしまいました。どうも、ダムログの時間です。

で、京都の畑川ダム。

実は12月30日に試験放流をするという情報を得まして、マスコミにもそれが流れていたようですが、家族と交渉して大掃除に若干邪魔になる息子を連れてという条件(?)で行かせてもらえることになりました。

ところが・・・。

当日の公式発表

写真の通り12月31日に延期になってしまいました・・・。その情報はTwitter経由で京都市内に入った段階で入手するわけですが、さすがにここまで来て引き返すのもなんかもったいないので、とりあえず畑川ダムに向かうことにしました。

京都の丹波地方は日吉ダム以来ですね。それも下手したら10年ぶりぐらいかも(汗)

すでに何人かが畑川ダムに到着してる模様です。それにしてもひどい雨です。

雨の中の畑川ダム

3時間ぐらいかけて到着。まだ各所で工事中なので、路面は雨でけっこうぐちゃぐちゃです。

ちなみに畑川ダムは「遮水壁」という隠し兵器をもっているんです(笑)
それがこれです。

畑川ダム左岸遮水壁をJR山陰本線側より望む

左岸にダム湖に流入する支流があるそうなのですが、湛水時にこの支流に逆流しないようにするのがこの遮水壁の目的なのだそうです。あと、左岸には至近の距離にJR山陰本線が走っているのですが、元々はダム建設時に付け替える計画があったそうです。

ただ、これだと工事費がかさむので、遮水壁にして湛水域を分離したそうです。流入する支流は、バイパストンネルにして畑川ダム本体直下流に流しているそうです。

参考資料:建設タイムズ 2011年6月28日掲載/南丹土木/畑川ダムの建設が本格化/遮水壁の打設はじまる/フジタ・公成・寺尾JVが式典

この遮水壁、堤高24m・堤頂長100mというんですからもう立派なダムですね。ちなみにダム湖側の様子は下の写真。

畑川ダム左岸遮水壁をダム湖側より望む

そして、相変わらず雨は降り続きます。遮水壁の天端はこんな感じで大きな水溜りになっています。

雨の中の畑川ダムの左岸遮水壁天端

そしてこの時、息子の身にハプニングが!長年彼が愛用していたくまのプーさんの長靴に穴が開いたのか、長靴の中が湛水していた模様です。さて、そろそろ活動限界を迎えそうです。でもここまで来て、結局試験放流を見ていません。そこで私に残されたのは以下の選択肢です。

1.そのまま帰る
2.一旦帰ってもう一度来る
3.車中泊する
4.近隣のホテルに泊まって翌日再訪する

「1」が最有力視されました。「2」は無駄です。「3」は息子がいるので難しい。「4」は家族と交渉する必要がありそう。ということで、妻に電話して息子がOKなら良いということで、交渉成立。

息子もパパとお泊りという珍しい状況になんだか楽しげです。

そしてiPhoneで近隣のホテルを探しまくります。アールイン綾部というビジネスホテルが綾部市にありましたので、ここに予約。じゃらんのポイントが使えたのでちょっとお安くできました(笑)

その後は綾部市へ移動。問題の長靴や下着はバザールタウン綾部アスパ館という、こっちでいうヨシヅヤみたいなところ(笑)で調達しました。そこそこの規模の都市で良かったです。その後、ホテルへ移動してチェックイン。ここに泊まると福知山温泉養老の湯の無料券がもらえるので、チェックイン直後に行ってきました。アールイン綾部と福知山温泉はグループ内の施設のようですね。温泉もホテルもなかなか良かったです。また機会があれば利用したいですね。

翌日は7時から朝食らしいので6時半に起きて、いちばんに食べました。食べたらすぐにチェックアウト。

せっかくなので畑川ダムに行くまでにいくつか他のダムに行く事にしました。まずは一番近い由良川ダム。どうも発見しづらい場所にありますが、なんとか一発でたどり着きました。ただビューポイントが少ないですね・・・。

由良川ダム

天端越流式のダムですが、見事に越流していましたので、動画を撮影。

次に和知ダムへ。ここもビューポイントが少ないですね。まぁ、発電専用ダムなので仕方がありません。

和知ダム

続いて大野ダムへ。平成16年の台風23号の時に由良川が氾濫し、バスが立ち往生して乗客がバスの屋根の上で一晩を過ごしたというニュースがあったことを覚えていたのですが、その際にギリギリまで洪水調節をしたのがこの大野ダムで、一度は見ておきたいと思ったダムです。さすがに年末とあってビジターセンターは開いていませんでしたが、堤体はしっかりと見学できました。

大野ダム

そしていよいよ畑川ダムへ。9時半に到着しましたが寒かった(笑)
雨が降っていた前日の方がまだ暖かく感じるぐらいですね(笑)

2012年大晦日の畑川ダム

動画も撮りましたよ。まずは堤体直下の橋から。

こちらは左岸から。

放流自体はダムの規模や仕組み上、ちょっと地味な感じでしたが、それでも貴重なクレストからの放流が見られて良かったです。そして何より今回はイレギュラーではありますが、息子と「男旅」が出来たのも良かったです。ダムクラスタの皆と会えて良かったです。いろんな意味で最高の2012年の大晦日となりました。また来年もダムペディアとダムログと神馬(と息子)をよろしくお願いします!

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