なにが「真相」だ!どうも、ダムログの時間です。
や、思い出すだけで段々イライラしてくるんですが・・・。
先日の日曜日はたまたま休みで、夕方に「真相報道バンキシャ!」を見たのですが、予告でダムの話をやるというのでじっくり拝見しました。
放送開始時間からドキドキしながら見てましたが、引っ張る引っ張る。結局番組のトリとして放送されてました。
で、曰く大滝ダムは50年近く経っても完成していないダムだとか。
いや、それは計画から50年でしょ?と思いっきり私は突っ込むのですが、あの報道の仕方は、ダムを知らない人なら堤体(本体)を工事開始してから50年とかって思ってしまうんじゃないか?と思うわけです。もっと計画からの歴史を掘り下げて報道すべきだったと思います。
ほとんど完成した本体の映像を流して、取材したディレクターっぽい人が「完成してますねー」とか喋るのを見て違和感大有りでした。
あと地滑りのくだりもまるで大崩壊したかのような図がアニメーションで紹介されていましたが、実際には斜面や家屋に亀裂が入ったりしただけで崩壊には至っていないんですよね。これはもう大袈裟以外のナニモノでもありません。
なので、「地滑りが起きたから工事が中断した」のではなく、「地滑りが発生する危険性があったから工事を中断した」と報道すべきだったと思うわけです。
それに、本体工事にすら着工していない1967年に確かに地滑りは発生していたようですが、これと誤解しているんじゃないでしょうかね?
ましてや「試験湛水」中の出来事である事もほとんど言っていなかったように思います。それに紀の川流域の洪水や渇水のことなんか一切触れていません。
番組中、コラムニスト(ダムに詳しくなさそうな金融関係の人だったような)が「ダムはムダ」とかいう発言が繰り返しなされ、番組の最後にはついにダムカードを槍玉に挙げ、ムダだと言う。
そもそもダムカードは、ダムのことを知ってもらいたいからと国土交通省と水資源機構が平成19年度の「森と湖に親しむ旬間」を機に発行されたカードだったはず。
国交省と機構も悪名を取り除こうと必死なんですよ。それがまた「ムダ」のひとことで片付けられてはちょっと・・・という気がするのです。まぁ、確かにヤフオクで異常に値が釣り上がったりするのを見ると、本来の目的からかけ離れてる気がしないでもないですが・・・。
ともかく、あの大げさな番組の報道姿勢には大きな疑問符を付けたいです。他の内容もきっと大げさに取り上げられてるんだろうなぁ、と思うとちょっと番組を見る目が変わってきますね。
まぁ、どのみち日曜日はほとんど仕事なので、今後においても、休みだったとしても、あの番組を見ることはまずないでしょうが。
>>大袈裟報道バンキシャ!(日本テレビ)
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